オリーブの不思議
1911年生まれの日野原重明先生が、ある番組で「40年前からオリーブオイルをスプーン一杯毎朝飲んでいる」というお話をしていました。
オリーブオイルは身体に良い!と、漠然と私たちも情報として持っていますが、では実際、何に良いのか?
明確に知っている方は、実は少ないかもしれません。
単においしい!から、良い。それはそれで素晴らしいことですが、
栄養学的にも、人間の身体にとって非常に有効な成分が多く含まれていることがわかっています。
旧誓約書にも『オリーブは薬である』という文章が記載されているように、
歴史に裏付けされていることを成分表など栄養学的に数値化したといえるでしょう。
ここでは、簡単に最も大きな特徴といえるものを、2つ記述いたします。
オレイン酸(一価不飽和脂肪酸)を多く含んでいる
脂質は大きく3つに分類されます。(飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸)
近年飽和脂肪酸は冠動脈疾患の原因のひとつとして、指摘されています。
多価不飽和脂肪酸は血中のコレステロールの悪玉も善玉も下げてしまいます。
一価不飽和脂肪酸は、悪玉だけを下げる働きを持っています。
他のオイルと比べて、一価不飽和脂肪酸の割合を80%近く持つオイルは、オリーブオイルしかありません。
天然の抗酸化物質とビタミンに恵まれている
オレイン酸は、酸化しにくい性質を持っている上に、ビタミンEやポリフェノールなど数多くの抗酸化成分を含んでいます。
抗酸化成分は脂肪酸の酸化を阻んでくれます。
ここでは酸化すること、善玉コレステロールが下がることの影響を詳しく記述はしませんが、
これらが身体にどのような影響を与えているかは、テレビなどでよく紹介されています。
最後に、イスラエルのオリーブの伝道師と言われている、Dr.シャウル・イーガーさんの言葉を引用します。
オリーブオイルに代謝や動脈、胃、肝臓、胆管を守る働きがあることは、既に明らかなことです。
そればかりでなく、子どもの発育を強力にサポートし、絶大なアンチエイジング効果も発揮します。
一価不飽和脂肪酸のオレイン酸を中心に構成されるオリーブオイルには、
必須脂肪酸のリノール酸とα・リノレン酸も、絶妙なバランスで含まれています。
そして、多種多様な抗酸化のある微量有効成分にも富んでいます。
栄養学的にも、とても優れた食品と言えるのです。そして、何よりもおいしい!
−ようこそイーガーさん:たる出版より
…何よりもおいしい!
たくさん言葉はいりませんね。この言葉が全てです。